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ルパン三世

 ここ数日、NHK-BSでルパン三世特集をしていた。第1シリーズを久しぶりに観た。一般に知られているのは、主題歌が人口に膾炙している、赤ジャケットルパンが登場する第2シリーズだ。

 第1シリーズは、第2シリーズとは全く異なる。これは大人の世界だ。物語の奥深さ、車や拳銃の細部へのこだわり、どことなく全編を漂う哀愁感、どれをとっても大人の男の世界だ。

 解説者が言っていたが、このシリーズは、大人の世界に憧れる少年の視点から描いたものではなく、大人自身が自分の理想をとことん突きつめた世界なのだと。

 あまりにも渋い。あまりにもとんがっている。ルパンの顔からして、子供っぽさなどみじんもないシャープさ、クールさ。

 スタッフたちが視聴率などきにせず、子どもなどに見せなくてもよい、大人の世界を追求するんだ、という意気込みが溢れんばかりに感じられる第1シリーズの前半部の世界。これはアニメというより映画だ。視聴率低迷のために、後半は路線変更してファミリー向けに馴化されてしまう前に一瞬だけ奇跡的に実現した世界なのだ。

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